アイス競争勃発!? ホームに自販機86台設置 車内販売廃止の東海道新幹線 コーヒーも充実

2023年10月末で東海道新幹線の車内ワゴン販売を終了するJR東海は、「ドリップコーヒー」や「アイスクリーム」を購入できる自動販売機の設置を「のぞみ」停車駅のホーム上などで開始しました。

東海道新幹線「のぞみ」停車駅のホーム上などに新たに設置される「SHINKANSEN COFFEE(ミル挽きコーヒー)」自動販売機のイメージ(画像提供:JR東海)
東海道新幹線「のぞみ」停車駅のホーム上などに新たに設置される「SHINKANSEN COFFEE(ミル挽きコーヒー)」自動販売機のイメージ(画像提供:JR東海)

高速道路でおなじみ「ミル挽きコーヒー」が…

「のぞみ」「ひかり」車内でパーサーが巡回する車内販売は、将来の労働力不足への懸念など理由により、東海道区間ですべて廃止されることが決まりました。新たなモバイルオーダーサービスによる車内販売を導入するグリーン車を除き、11月からは車内での飲食物購入ができなくなります。

なかでもコーヒーやアイスクリームはワゴン販売で特にニーズが高かった商品で、入手できなくなることへの不安を払拭するため、JR東海は自販機のラインナップ拡充を計画していました。今回、ホーム上で見つけやすい専用のラッピングした自販機のデザインが発表され、設置台数や場所についても明らかになりました。

増設される自販機の台数は86台で、内訳は「SHINKANSEN COFFEE(ミル挽きコーヒー)」45台、「スジャータアイスクリーム」21台と「サーティワンアイスクリーム」が20台です。10月12日(木)から設置が始まっており、準備ができたところから順次販売が開始されます。すべての「のぞみ」停車駅の各ホームに1〜3か所設置する計画で、11月1日(水)までに設置が完了する予定です。

JR東海とトーヨーベンディング(本社:名古屋市)が共同開発したコーヒー自販機は、高速道路のサービスエリアなどでおなじみの一杯ずつ豆を挽いて抽出する本格タイプが採用されています。

コーヒーを抽出している間に流れるBGMは「コーヒールンバ」ではなく、新しい車内チャイムにも使われている「会いにいこう」にアレンジする力の入れようです。新幹線での移動をリラックスして過ごしてもらいたいという思いを込め、出てくるカップの色は自販機ボディと同じ爽やかな空色に統一しているそうです。

ホットコーヒーは新幹線特別仕様で、「ドクターイエローブレンド」「新幹線のぞみブレンド」「同ひかりブレンド」「同こだまブレンド」の4種から好みに応じて選べます。めったに出会えない事業用車両のイメージと合わせた「ドクターイエローブレンド」は、高級な希少豆を使用した心地よい苦味を特徴としており、カップに描かれる新幹線車両のデザインも特別バージョンとなっています。

そのほか、車内販売では提供が難しかったカプチーノや紅茶などの商品も揃えられており、多様な好みにも対応します。価格は商品やサイズによって異なり、1杯300〜500円程度です。

(東海道新幹線のホーム上に新設される自動販売機のデザイン、東京駅での設置場所など詳細は下の図表を参照)

【図表で解説】東海道新幹線のホーム上に新設される自動販売機のデザイン、東京駅での設置場所

「シンカンセンスゴイカタイアイス」とは違うテイストで攻める

「シンカンセンスゴイカタイアイス」と呼ばれ、車内販売で主役級の支持を得ているスジャータアイスも引き続き自販機で提供されます。定番の「バニラ」をはじめ、東海道新幹線限定フレーバーの「ベルギーチョコ」「いちご」など、常時4種類程度のフレーバーも取り扱われ、価格は340〜400円程度です。

スジャータと同程度の台数を用意して攻勢をかけるのが、店舗展開で全国的な知名度を持つサーティワンです。新大阪駅25・26番線のホーム上に設置している自販機は、同社の国内自販機の中でトップの売上を誇っており、強力なライバル出現です。チョコミント風味の中にポップロックキャンディが弾ける「ポッピングシャワー」をはじめ、常時7種類程度のテイストを各350円で展開します。

今回拡充するそれぞれの自販機の詳しい設置場所については、JR東海公式サイトに案内図付きで掲載されています。

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